「おはよ、日吉!」
「あぁ、おはよう。」
何気ない挨拶。普段通りの朝。
だが、何かが違う。
「・・・・・・。」
「ん?何??」
「・・・いや。」
「ん??」
何だろうか。少し違和感を覚える。
一体、何に・・・?
「・・・、いつもと違わないか?」
最終的に、俺は自身が違うと思った。
まるで、他の誰かといるような錯覚。
だが、はさっきの挨拶もいつもと一緒だった。
見た目だって、普通の制服に、いつも通りの髪型。
「何か・・・、普段のと違う・・・気がしたんだが。」
「・・・・・・うそ・・・。」
そんな風に驚くも、いつもと変わらず・・・。
驚く・・・?
ということは、何か心当たりでもあるのか?
「あぁ、どうしよう・・・。すごく嬉しい・・・!!」
「おい、?」
混乱している俺とは裏腹に、嬉しそうなの姿は、やはり相変わらずで。
「あ、でも。いつもと違うから、日吉は嫌??」
「待て。だから、何か違うのか?」
「あぁ、そっか。何が違うかは気付いてなかったんだったね。えぇっとね・・・。昨日はいつもと違うシャンプーを使ったの。だからだと思うんだけど・・・違うかな?」
「・・・・・・そうだと思う。」
「まさか日吉に気付いてもらえるとは思ってなかったよ!!っていうか、いつも使ってるシャンプーが無くなっちゃったから、仕方なく違うのを使っただけなんだけど・・・。もしかして、こっちの方が日吉は好き??」
「いや・・・。どっちでも、はだから。」
「そっか!なら、よかった!!」
妙に嬉しそうな。何がそんなに嬉しかったのだろうか?
俺は、変化に気付いたとは言っても、何が変わったのかまではわからなかったのに。
こんなとき、跡部部長なら、ちゃんと変化に気付けただろう。
こんなとき、忍足さんなら、もっと気の利いたことが言えただろう。
・・・こんなことでも、あの人たちと比較してしまった俺に、俺は嫌悪感を抱いた。
「・・・日吉??」
「なんだ?」
「ん〜・・・、機嫌悪い??」
「・・・大丈夫だ。」
「そう?少し、日吉の周りの空気が変わったように思えたんだけど。」
「は、いつから空気まで見えるようになったんだ?」
「そういう意味じゃないってばー!」
何故だろうか。
に、空気が変わったと言われて、さっきまでの嫌悪感が少し和らいだ。
・・・・・・・・・そうか。そういうことか。
些細なことでも、自分の変化に気付いてくれるというのは、やはり嬉しいことなんだろう。
それだけ、自分のことをいつも気にしていてくれているということだから。
だから、もあんな言い方しかできなかった俺に対しても、嬉しそうにしてくれたんだろう。
「やっぱり、はだな。」
「ん?どういう意味??」
「変な奴だって意味。」
「なんでそうなるの?!」
少し向きになっているを見て、つくづく面白い奴だと思い、俺は笑った。
それを見たが余計に怒ったかと思うと、今度は楽しそうに笑い出した。
曰く、俺が楽しそうにしてるときは、自分も楽しいらしい。
・・・本当、やっぱりはだよ。
いつもと少し雰囲気が変わろうとも。
結局、俺はお前のことが好きなんだ。
・・・・・・絶対、口には出さねぇけどな。
正確じゃなかったとしても、好きな人にちょっとした変化に気付いてもらえるって、嬉しいですよね!そんな純粋な乙女心を書いてみました(笑)。
もちろん男性も嬉しいとは思ってくれているはずでしょうけど、やっぱりこういうのは、女性の方がより、そう感じているような気がします。・・・でも、ちょっとした変化にも気付くのって難しいですよね。それに、この話みたいに匂いまでわかるなんて、一歩間違えば、ストーk・・・ゴホン!いえいえ!!そんなつもりはないですよ?!!これは、純粋なお話です!!(汗)
ちなみに、この話は、今年の2月ぐらいに書き始めました。テスト期間中に、テスト勉強が嫌になって・・・(←オイ/笑)。
でも、オチが思いつかなくて、なかなか・・・orz
本当、私は文章を締められないので、困ります・・・。綺麗に文章を終われるよう、精進します!あと、文章も早く書けるように頑張りたいです・・・!
('08/07/08)